少年たち〜南の島に雪は降る〜 本編まとめ

いや〜〜。今年も夏松竹が終わってしまいました。本当に1年が過ぎるのは早過ぎる!

今回の「少年たち〜南の島に雪は降る〜」は、康二兄ちゃんも、青チームのコウジも、両方を堪能することができて大満足な夏でした!!

PON!にもたくさんお呼ばれしましたし、映画も絶賛公開中ですし、まだまだじゃんじゃん新しいお仕事持って帰ってきてくれる関西ジャニーズJr.めちゃめちゃ波に乗ってます!!!乗りまくってます!!!!

ということで、まとめてみました少年たち!

一幕も二幕も!全部書きました!

何の論文だよってくらい長いです!(笑)

ちょいちょいわたしの感想もぶっこんでますが、少しでも楽しかったこの夏を振り返って懐かしんでいただけたらと思います。

 

 

 

◆この「少年たち〜南の島に雪は降る〜」まとめは、主に自分のメモや他の方のレポ、前回の少年たちやANOTHERを参考にしています。
台詞だけで名前が無かったり、台詞自体を飛ばしてしまっていることも多々ございますが、自分用の備忘録ですので悪しからずご了承ください。

 

 

 

 

2017年8月2日〜27日 大阪松竹座

関西ジャニーズJr.

『少年たち〜南の島に雪は降る〜』

 

看守長:室龍太

赤チーム:西畑大吾  大西流星  正門良規  吉岡廉  小島健  佐野昌哉

青チーム:向井康二  大橋和也  今江大地  長尾謙杜  高橋恭平

 

看守:藤原丈一郎  小柴陸  山本琉輝  辻本良  岡佑吏  吉川太郎

島の民(慰問団):道枝駿佑  嶋崎斗亜  大西風雅  西村拓哉  岡崎彪太郎  當間琉巧  川北翔

(※看守・島の民二役の出演者はどちらかに記載)

 

島の神様:草間リチャード敬太

 

①OPENING 

>下手側の扉から登場

康二『今も昔も俺たちは夢を追い人を愛し続ける。いつの時代も繰り広げられる無意味な争い。誰かのために命を落とす奴もおれば、それで救われる奴もおる。』

上手側の扉から登場

大吾『俺たちの心は今も燃え続けているんだ。この狭い世界に閉じ込められた俺たちには、争うことでしか!」

 

「「この怒りを鎮めることはできないんだ!」」

 

ステージ中央から赤チーム青チーム登場

(♫ 時の彼方)

 

康二「さっきからなにジロジロ見てんねん。なんか文句でもあるんか!」

「文句?言い出したらキリがないくらいあるけどなあ」

今江「俺らの世界ではそういう目線で命を落とす奴もおる」

 

いちゃもんをつけあう赤青チーム

 

大橋「体で教えな分からんのかなぁ?」

正門「のぞむところや!教えてくれや!」

吉岡「授業中高つくぞ!」

 

(♫Fight)

 

康二:下手側   大吾:上手側

上にあるセットから登場

 

(♫The night in New York)

心閉じたまま 偽りのとき

この橋を渡り別れてく 思い出と

かけがえのないあの夢

もう 戻れない道 遅すぎた  今

 

 ◉もうこれまでの少年たちを懐古させるオープニング。

コウジとダイゴの後ろから出てくる赤チーム青チームのメンバーを見て、きたーーーーー!少年たち出てきたーーーー!って感極まりました(早い)

 

 

②塀の中の少年たち

>笛を吹きながら出てくる看守藤原

「喧嘩をするものは独房に入れる!」

 

康二「独房?そんなもん赤色のアホだけ入れといたらええでしょ」

 

大橋「喧嘩じゃないですよ。これは、僕たちなりのトレーニングです!」

長尾「そうそう!僕たちなりのトレーニング」

大橋「それに、喧嘩したらあかんってことくらいみんな分かってますって!」

恭平「俺たちそこまでバカじゃないんで」

 

藤原「黙れ!威勢が良いのも良い加減にしろ!ここが塀の中やということを忘れるな!」

 

(♫俺たちは上等)

 盗んじゃいない 借りただけさ 

100年先 会ったら返す

殴っちゃいない この町ではキスみたいなもん

なあ俺らはワルなんかじゃない

町の掟に従っただけ

正義なんて安っぽいものに

構って生きる暇はないさ

ちょいとはみだしゃ 石投げられ

身を守れば 足すくわれ

この世界で生き抜くには 頭を使うぜ

なあ俺らはワルなんかじゃない

世間の波に乗っかっただけ

捕まったのはちょいと癪だけど

シャバのほうがよっぽど地獄

正義は安い 俺たちは上等

規則なんてない 俺たちがルール

正義は安い 俺たちは上等

規則なんてない 俺たちがルール

規則なんてない 俺たちがルール

 

歌い終えた少年たちの背後から看守長登場

室「俺の刑務所で勝手は許さない!」

大吾「…俺の刑務所?笑かすなよ」

 

警棒で容赦無く殴られる大吾

 

康二「おい大吾!無駄に逆らうな。悪い癖やぞ」

室「誰が勝手に喋っていいと言った!」

康二のことも殴る看守長

 

室「全員グラウンド50周。全力でだ。ぶっ倒れた奴は独房に入れる!」

藤原「ほら聞こえへんかったんか早よ行け!小島!そっちはトイレやぞ!」

 

日替わりで看守長を笑わせにかかる藤原看守

(必死で笑い堪えてる看守長)

 

◉俺たちは上等の投げkiss→煙草吸って看守丈くんに睨まれる→吸ってた煙草踏みつける康二くんの流れさいっっっこう!!!あとは「♫足すくわれ」のときに今江くんとくねって踊るところ!(伝われ)

 

③それぞれの事情

>タイヤのブランコの側に駆け寄る大西

 

下手から出てくる正門・吉岡・佐野・小島

♫(ジャンッ)規則なんてない〜俺たちが〜〜

る〜〜〜〜う〜〜〜〜る〜〜!!🎸⚡️

 

ブランコに乗ろうとしている大西を見つけて責める4人

小島「困んねんな〜俺らのブランコに乗られたら」

佐野「みんなのもん…?ブランコは俺らのや!」

吉岡「おいおい…何も知らんねんなぁ」

正門「そうや!俺たちの楽しみを大吾「なにしてんねん!!」とる…な」

 

大吾「お前らまた弱いもんいじめか?」

正門「ちゃうわ!俺らはただ弱いもんをいじめてただけや!」

大吾「一緒やんけ」

正門「ロックンロール」

大吾「引っ込んどけ!」

正門「引っ込みロール」

大吾「座っとけ!」

正門「座りロール」

大吾「黙れ!」

正門「……黙りロール」

(※日替わりでロールネタ)

 

大吾「お前みたいな優しそうな奴が何してここにきたんや?」

 

大西「俺は…大したことじゃない。小さい頃親に捨てられて、孤児院に入れられて。そこで毎日いじめられて、親の悪口言われて言った奴殴った。親の顔も知らんのにカッとなって殴った…西畑は?」

 

(♫僕に聞くのかい?)

なぜここに来たのか この僕に聞くのかい

答えは簡単さ あの空が青いから

なぜ人は悲しくなるのかってそれは

あの海が今も青く 輝くせいさ

 

正門「俺は正門!武闘派ギタリスト!」

佐野「俺は佐野!ライオンキングに出てた!」

吉岡「俺は吉岡!フィリピンと日本のハーフ!」

小島「いつも元気な小島や!」

(※日替わり自己紹介)

 

ああなぜこんな世界を これほどに好きかって

答えは簡単さ あの空が青いから

 

大吾「俺は弟を探す旅に出た。旅先でいろいろあって此処へ来た。」

 

下手から出てくる吉岡・小島

吉岡「ワンツー!ワンツー!ラスト!」

小島「お疲れ様でしたーー!」

吉岡「よし!飯食いに行こか!」

 

大西を見つめる小島

大西「小島は行かんでええんか?」

小島「お前も食いたいやろ?今日の晩飯は酢豚のパイナップルオンリー!それ酢パイナップルやん!」

(※日替わりメニュー)

 

④告白

>大西「閉ざされた闇。塀の中。俺たちはここを出ても世の中の落伍者というレッテルが貼られる。なあ向井…お前に夢とか希望はないんか?」

 

康二「そんなもん此処へ来るときに捨ててきた。ある日俺が大事にしていた絆が音を立てて切れた。同じ夢を目指したあいつが俺を憎んでる。なんでこうなった…俺は地獄に突き落とされた!」

 

今江「俺のことなんか誰も分かってくれへん。だから分からせようとした。ナイフで人を刺した…それで俺はここへきた」

 

高橋「他人に理解されへんのなんか当たり前や。俺は頭が切れすぎた。周りの奴らがついてこんかっただけや。まともやなかったんや…」

大西「ここはまともな奴がくるところじゃないんかな?」

長尾「まともってなに?胸にバッジつけてる奴がまともなん?」

今江「一流の大学に行った奴がまともなんか?そもそもお前はまともなんかよ!」

大西「まともじゃない!大橋は何をした?」

 

大橋「俺は…怒りに任せて警察の野郎をぶん殴った!」

 

大西「向井は?」

 

康二「俺は………お前らには関係ない!!

 

(♫嗚呼思春期)

康二「心の中は嵐が吹き荒れてる…」

「失った時間はもう取り戻されへん」

 

康二「俺の思い……分かってたまるか!!!!」

 

風の子一等賞 涙を拭いていけ

心を燃やして夢の彼方へ

荒波素っ頓狂 振り向かないでよ

夕焼け背にして風の中

 

康二「ここじゃ風なんか吹きやしない。風が吹いて、この嫌な気分を吹き飛ばしてくれたらええねんけどなあ」

 

大橋「俺は一等賞を取ったことがない…これからだって縁がないんやろうな!」

 

今江「ちょっとした間違いが人の人生を狂わせる…一度狂い出した人生はもう元には戻らへん!」

 

高橋「俺の思い飛ばしたる…この風に乗せて!」

 

長尾「どこまでもいってやる…大空の彼方で夢を掴んでやるんや!」

 

康二「俺らの……俺の叫び聞こえてんのか!!!」

 

風の子一等賞 涙を拭いて行け

心を燃やして夢の彼方へ

荒波素っ頓狂 振り向かないでよ

夕焼け背にして風の中

風の中 風の中

 

⑤高い塀に囲まれたとある場所

>高い塀の前に出てくるシュン

道枝「いつかまた、あの空に飛び出していけるかな……いつまで耐えたらええねん!!」

 

(♫壁の向こうに)

高い壁のその向こう 背伸びしてみても

何にも見えないけれど 素晴らしい夢が

だから僕は 壁を乗り越えてく

たとえそれが辛く苦しくても

いつかきっと小さなこの僕が

壁の向こうの幸せを見つける

 

高い壁のその向こう 背伸びしてみても

 

斗亜「にいちゃん!」

大吾「斗亜!」

 

斗亜「また逢えるよね?」

大吾「また逢えるよな?」

 

⑥ライバル

>掃除当番で一緒になる康二と大吾

 

藤原「看守長!大丈夫でしょうか…西畑はどうも向井と上手くいっていないようです…」

室「あの二人は何か隠してる」

藤原「確か…あいつらは此処に来る前からの知り合いでしたよね…?」

室「気に食わん…あいつらの目つき。その奥底の光まで、根こそぎ奪い取ってやる…」

 

 

大吾「おい。教えてくれ…俺の弟は「だから俺も分からん!何回も言ってるやろ!」

食い気味で答える康二

 

康二「夢のある楽しい船旅のはずやった…密入国船の船底やったけどな…あの船が波にのまれたとき、俺は俺とお前の弟を連れてなんとか救助ボートに乗り込んだ。そして荒波を漂うボートから俺たちは投げ出された!」

 

大吾「……なんでお前とお前の弟だけ助かったん」

康二「お前……俺が斗亜のことを見捨てたって言いたいんか?!!」

大吾「もしそうやったら」

康二「もしそうやったら…?」

大吾「俺はお前を許さへん!!!」

 

(♫Rival-Battle-)

いらつくんだよ冗談じゃないぜ

抑えきれない感情 限界だ もう限界だ

限界?こっちの方さ

耐えきれない 犯した過ち

 

未来を奪われた世界

(罪を償うことができるなら どんな どんな罰も全て受ける)

ふざけんな これ以上我慢できない

(どうすればいい?どうすればいい?さあ教えてくれよ)

光る刃 この手に握りしめて

(立ち止まる 時間の狭間で)

その胸へと 突き刺すまで

(答えなき罪に囚われながら)

永遠など 信じたくないから

(償える術があるのなら)

全て終わらせよう all my life いつでも

 

大吾「こうしてる間も斗亜は悲しみ続けてるんやぞ!」

康二「今は俺たちが争ってる場合じゃない!」

大吾「……じゃあ俺はどうすればええねん!」

康二「今は待つしかできひんねん!!!!」

 

この想いの果てに何があろうと

引き戻れない 決めた only way

絶望から生まれた生命なら

全て終わらせよう all my life 今すぐ

 

 

大吾「教えろよ!!!!なあ!!斗亜はどこや!」

康二に殴りかかる大吾

 

康二「大吾!おい落ち着け!斗亜は…」

大吾「はけよ!!!!おい!!斗亜はどこや!」

 

話を聞こうともせずに殴りかかってくる大吾を蹴り飛ばして、何度も何度も殴る康二

 

中央から赤チーム登場

「…おい!何してんねん!…向井…お前なあ!!」

 

赤チームに押さえつけられ殴られる康二

 

中央から青チーム登場

「お前ら何してんねん!!」

床に倒れこみ動けなくなった康二を見つけて赤チームに殴りかかる

 

手当たり次第相手チームを殴る少年たちと、止めに入る大西

 

大西「喧嘩はやめてくれ!!みんなは大切な仲間なんや!争いあってほしくないんや!」

 

(♫闇を突き抜けて)

閉ざされた世界 此処にいたくない

逃れるために 自由のために 命を懸けていい

この一瞬さえ 俺たちのもの 誰も奪えない

闇を突き抜けて 走り続けたい

この想いをぶつけて

ほとばしる若さ 全てを解き放つ

そのときを 掴み取る

 

闇を突き抜けて 走り続けたい
この想いをぶつけて
ほとばしる若さ 全てを解き放って

そのとき 掴もう

闇を突き抜けて 叫び続けたい
(この闇 突き抜け)
この痛みを 乗り越え
(痛みを 乗り越え)
果てしない空へ 光を撒き散らし
(あの空へと 光たちを 撒き散らし)
その時を掴み取る  この闇を突き抜けて

 

 ◉コウジが自分の弟を見捨てたと思い込んでるダイゴは、全く話も聞かずに殴りかかってくるんですよね……そんなダイゴを蹴り飛ばして、何度も殴っては凄く悲しそうな、自分を追いつめた顔でしゃがみこむコウジを見てるといつも胸が痛くなりました。

ライバルも2年前の康二くんはつんつんに尖ってて、歌ってるときの顔もめちゃくちゃ怖かったけど、今回は「その胸へと突き刺すまで」のところはナイフを握りしめるけど、刺すようなことはしません!むしろ弱った顔で悲しそうに歌ってて、大吾に憎まれ続けて本当に辛いんだろうな、って伝わってきました(泣)

 

⑦脱獄

>藤原「風呂の時間やーーーー!!みんな汗かいたやろ、俺も汗かいた!だからみんなで風呂に入るぞーーー!!」

 

康二「みんな洗うで〜〜!右上〜〜左上〜〜おしり〜〜!!はい流して〜!」

 

恭平「今日の採掘作業ほんま大変やったよな」

長尾「なんか面白い話ないんかな!」

 

青チーム赤チームそれぞれ1人ずつ

面白い話・ギャグをする

 

大吾「赤チームの方が面白い!!」

康二「いやいや青チームやろ!!」

 

藤原「黙れ!!威勢が良いのも良い加減にしろ!ここが風呂場やということを忘れるな!」

 

〜桶ダンス〜

 

藤原「今日は慰問の日や!看守長の配慮に感謝して楽しめよ〜!」

 

ー慰問ー

 

慰問団の中に斗亜を見つけた大吾と康二とケント

 

大吾「斗亜!」

斗亜「兄ちゃん!」

斗亜に近づこうとする大吾

康二「やめろ!慰問団との接触は禁じられてる!」

大吾「でもすぐそこに斗亜がおるんやぞ!」

康二「やめとけって!」

 

室「なんの騒ぎだ!ショーを中止させろ!整列!係りの者は慰問団の楽屋の片付け、それ以外の者はここに残れ!」

 

今江大橋康二   大吾正門小島 が残される。

 

室「西畑どうした?知り合いでもいたか?」

大吾「……あぁ。あれは俺の…!」

康二「そんな訳ないやんな…?似たような奴がおったから、驚いただけやんな?」

看守長に警棒で殴られる康二

室「白状しろ!!」

康二「いいから…絶対に本当のことを話すな」

室「…白状しろ……白状しろ!!!!!」

大吾も殴る看守長

止めに入る今江・大橋・正門のことも殴る

 

室「白状するまでこいつらに飯を食わすな。行くぞ」

 

倒れこむ康二にハンカチを差し出そうとする藤原看守

藤原「大丈夫か?よし、しっかりしろ」

室「おい!!!……早く行くぞ」

藤原「……はい」

足を掴み助けを乞う康二の手を避け、看守長の後を追う藤原看守

 

慰問団の楽屋の片付けだった大西たちが戻ってくる

大西「やっぱりさっきのが弟さんやってんな。去り際にこっそり教えてくれた。お兄ちゃんに、僕は大丈夫やからって伝えてって!」

大吾「斗亜…?」

大西「あぁ。弟さんや!」

 

康二「いつかこんな日が来ると思ってた…」

 

大吾「……はぁ?なんや今さらぬけぬけと!」

康二に殴りかかろうとする大吾を止めに入るケント

 

ケント「もうやめてって!……流れ着いた兄ちゃんと斗亜と僕。すぐに警察に見つかりそうになったんやけど…兄ちゃんが斗亜を逃がしてん!僕たちに何があっても、斗亜だけは守ろうとしてん!」

 

事実を知って愕然とする大吾

 

康二「ある日、慰問団の船に乗る少年を見かけた…いつか斗亜もやってくるに違いないと思って、俺は待ち続けた。お前が弟に会う方法はこれしかないと思ってた。」

 

大吾「そうか………そやったんか……」

 

膝から崩れ落ちて泣く大吾

 

大西「ここを出よう……脱獄しよう!!!

大吾を弟さんに会わせてあげたい。みんなもいつまでもこんな所におったらあかん!」

 

「脱獄なんかそんな簡単にできるもんちゃうやろ」

 

大西「みんなで力を合わせればきっと上手くいく!」

 

恭平「でも…ここから脱獄できた奴なんか1人もおらんねんぞ?」

今江「それがここの看守長の自慢やからな」

正門「待て…方法ならある。この監獄の屋根と作業場の屋根は繋がってる。そこから倉庫の屋根に飛び移ることができたら、見張り棟の横の塀までは一直線や。あとは塀の上を30メートルくらい走ることができたら非常口のある広場に降りられる。なあ…どうや?」

長尾「30メートルも…?」

佐野「それおもろそうやん!」

大橋「俺も!この刑務所には我慢できひんかってん」

 

大吾「俺は行く!」

 

康二「やるんやったらみんなでやろうぜ!青と赤、ふたつの郷が一緒に動いたら、あいつらも驚くやろ」

 

康二が差し出した手に縋るように握手する大吾

 

大西「決行は今夜。みんな絶対遅れるんちゃうぞ!」

 

 

夜になり、ひっそりと動き出す少年たち

看守の目を盗み、最終ゲートまで進む

 

康二「最終ゲートについたぞ!」

大橋「鍵は絶対あいつらが持ってきてくれる!」

 

「「お〜〜〜〜い!!!」」

 

今江「鍵は…持ってきたでい!」

\おお〜〜!/

今江「いやまあまあ、こいつらが足引っ張ったんやけど、この俺が…」

後ろから今江を蹴る恭平

恭平「はい!鍵!」

康二「ありがとう!よし開けるぞ!」

 

最終ゲートが開かれて、脱獄しようとする少年たち

 

大吾「ちょっと待て!……上手くいきすぎてる」

大西「俺もおかしいと思う」

大吾「……そこにおるんやろ看守長!!!」

 

花道から看守長登場

 

室「そんなに出たいのなら止めはしない。」

大西「どういうことや…?」

室「しばらくの間、野外活動を許可してやると言ってるんだ。自分たちの方から戻ってきたくなるさ…すぐに分かるだろう、お前たちは守られてたってことが」

 

「「おい!行くぞ!!!」」

 

看守長から逃げるように刑務所を後にし、脱獄に成功した少年たち

 

 

⑧サバイバル

>「ここは…??」

正門「あっちの方も一面海やった…」

大吾「俺たちは島流しにあってたんか…?」

 

長尾「兄ちゃん!帰られへんの?」

康二「大丈夫や!こんな海くらいすぐに渡って兄ちゃんが家に帰したるからな」

 

小島「お前日記書いてたよな…今何月や?」

大西「それが……10月」

小島「10月でこの暑さや。どういうことか分かるか?ここは日本から遠く離れた南の島ってことや」

 

康二「俺たちは絶対にここから脱出する!ケント、兄ちゃんが絶対に日本に帰したるからな」

長尾「でも…看守らが追ってけえへんかな?」

大西「いいや。俺たちが音をあげて戻ってくるのを待ってるつもりや」

今江「俺たちに居場所がないことくらい分かってるからな」

大橋「あいつら馬鹿にしやがって…俺は意地でもあそこには帰らんからな!!」

 

康二「まずはちゃんと生活ができるようにせんと。食料に水、住むところも」

大吾「一刻も早く斗亜を探さんと!」

康二「その為にもまずは生活が優先や」

大吾「この島に斗亜がおんねんぞ?!」

大西「まあまあ!もうここは外なんや。赤とか青とか関係ないんちゃうかな?……ほら!“急いては事を仕損じる”って言うやろ!」

 

正門「どういう意味やそれ」

大西「……俺も分からん!」

 

「なんやそれ(笑)」って笑い出すみんな

 

大西「ほらほら!笑顔はみんなを元気にする!こういうときこそ明るくいこうぜ!」

 

大吾「せやな…向井すまん。俺たちがケントらを不安にさせたらあかんよな」

 

リチャ「ようやく気がついたようですね…友情の大切さに」

 

「「「「誰や〜〜!!」」」」

 

リチャ神様登場

 

リチャ「みんなは今友情の大切さに気づいた。じゃあ次は何をしないといけないか分かる?そう合言葉を決める!」

 

(日替わりで指名されたメンバーが合言葉『ハイ』の続きを考える)

 

大西「ハイといったらホー」

リチャ「合言葉は?」

大西「ハイホーや!」

 

(♫HI! HO!)

挨拶は「HI!」 応えは「HO!」
合言葉は HI! HO! ハイホー!
君がいて 僕がいて
繋げよう HI! HO! ハイホー!

行くで HI!HO! 今すぐ ハイホー!
声上げ 歌いだせば
どうにもこうにも ならん時も
元気が出るから

叫べ ハイホー!
今日もまた ハイホー!
僕らの 合い言葉が
みなぎる力をくれるから
笑顔になれるで

挨拶は「HI!」 応えは「HO!」
合言葉は HI! HO! ハイホー!
君がいて 僕がいて
繋げよう HI! HO! ハイホー!

 

康二「よしみんな!辺りを調べるぞ!」

 

火をつけたり魚を見つけたり、順調に生活の目処を立てていくみんな

佐野「さかなさかな〜〜〜〜!!」

でふらふらと出てきて倒れる

 

小さく ハイホー
静かに ハイホー
小声で ハイホー
普通に ハイホー
ヒソヒソ ハイホー
となりに ハイホー
大きく ハイホー
もっともっと ハイホー!!!

行くで HI!HO! 今すぐ ハイホー!
声上げ 歌いだせば
みなぎる力をくれるから
笑顔になれるで

負けそうな時には
思い出せ この合言葉を

 

挨拶は「HI!」 応えは「HO!」
合言葉は HI! HO! ハイホー!
君がいて 僕がいて
繋げよう HI! HO! ハイホー!

 

 

 大橋「よし大吾!俺らあっち探そうぜ!」

 

康二「よし!ケントも行こ!」

長尾「……うん」

恭平「ケント、なんか元気ないけど大丈夫か?」

長尾「大丈夫……兄ちゃん!」

康二「ん?」

長尾「やっぱ……なんもない」

康二「どうしたケント、暗い顔して。兄ちゃんに言ってみ?」

長尾「ここは…雪、降らへんの?」

康二「あぁ…ここは俺たちが住んでたところよりずっとずっと南にある。だから南の島には雪は降らへん」

長尾「雪……見たいなあ!!真っ白でやわらかくて。雪っていいよね!…もう見られへんのかなあ」

康二「そんなことない!兄ちゃんに任しとけ!あ、そうやケント。日本に帰ったら、ケントと、兄ちゃんと、母さんと3人で雪見に行こか!」

長尾「……うん!」

康二「よし約束!」

 

指切りする康二とケント

 

康二「兄ちゃん先行くわ。恭平!ケントのこと頼んだ」

恭平「うん!」

 

康二兄ちゃんが先に行くと、肩を落とすケント

 

恭平「お前ほんまふるさとが好きやねんな」

長尾「…うん」

恭平「ほら、新入りも言ってたやろ?元気出して、笑顔でいこうぜ!」

 

(♫輝きの日々)

輝いた日々を思い出す

心のそばには君がいて

勇気と力を呼び起こす

この胸を鳴らして

Yes dream come come true

 

恭平「行こうぜ!!」

長尾「うん!」

 

 

ステージ中央のせりから登場するシュン

 

道枝「斗亜の兄貴が…やっかいなことにならなければいいけど」

 

(♫ミステリーヴァージン)

零れ落ちた涙の理由が

分からなければ 君を救えないよ
無理矢理笑う君が外した視線 何を見た?
こぼれ落ちたジュースの雫は

舌で上手にすくって飲むくせに
僕のこぼした声は 聞こえないふり 飲み込んだふり

少年の恋みたい いちいち

その目に耳に濡れた唇に感じる Mystery

僕が指差す行き先は

揺るぎなき真実へ向かっていくんだ
『未来』の名にかけ 必ず 本当の君の姿を
解き明かして見せる 僕は
そう他の誰でもない 君の
涙じゃない 本当の笑顔

本当の君が全てを許す日まで
Of truth in the Shine

 

 

◉恭平が「輝きの日々」を歌ってるときのケントの顔!!!(大号泣)康二兄ちゃんと指切りした、雪を見に行く約束を思い出して、自分の小指を見つめて、切なそうな悲しそうな「もう無理だよ…」って顔で首を振ってたんです……康二兄ちゃん!!何で先に行ったの?!!戻ってきてケントのこと抱き締めてあげて!!!それだけでケントの不安は無くなるから!!(必死)

 

 

⑨島の少年との出会い

>下手側から歩いてくるケントと恭平

 

恭平「(シュンを見つける)…あ!お前確か慰問のときの…歌舞伎少年!」

道枝「えっあっまあ…うん…」

長尾「今、ミステリーがなんとか、指がなんとかって歌ってたんも君?」

道枝「まぁっうん」

長尾「指がどうかしたんか?!指が愛しいだよ♡になったんか?」

道枝「それ俺のやし💢」

恭平「あーぁ。俺は2人の輪に入れなくて…悲しいだよっ」

(日替わり指ネタ)

 

長尾「歌好きやねんな」

道枝「まぁ、」

長尾「俺も好きな歌あんねん!♫ポケットに今日の日の〜痛みをね〜じこ〜む〜」

道枝「ね〜じ…こ〜む〜…??」

恭平「お前ほんまねじこみ好きやな」

長尾「みんなで踊ろ!」

道枝「いやでもあの、その…」

長尾「ミュージックスタート!!!」

道枝「えええええ!!?」

 

シュンと恭平の腕を引っ張って3人で踊る

 

(♫ポケットに青春のFun Fun Fun

ポケットに今日の日の痛みをねじこむ

Do Dance  Get Dance 道ばたで

踊れば It's Fun Fun Fun

 

恭平「ほんまや!めっちゃ楽しいな!」

道枝「ぐやじいげどめっじゃだのじい〜〜!」

長尾「またみんなでこの曲踊ろうな!」

道枝「俺もそうしたい。でもやめといたほうがいい」

恭平「なんで?」

道枝「斗亜って奴は俺らと一緒に住んでる。元気やから心配すんなって伝えといてくれ」

恭平「斗亜って確か…大吾くんの弟やんな」

長尾「わかった、伝えとく」

道枝「だから俺たちの場所には近づくな!島の民はお前らのことを良く思ってない。俺と会ったことも内緒やぞ!」

 

帰っていくシュン

 

長尾「なあ…俺たちやっぱり何処にも行くとこないんかな…」

恭平「食料も水も無いし…やばいな」

長尾「もう……日本に帰られへんのかな…」

恭平「大丈夫やって!康二兄ちゃんたちが絶対に帰してくれるから!」

 

⑩島の住人たち

>大西「島での生活が始まった。そこには塀の中には無い自由と充実感で溢れてた!俺たちは乗り越えられる…ひとりじゃないねんから!!!」

 

(♫KEEP ON RUNNIN')

ShyなBaby ついて来いよ

そうさGoalはすぐそこ Make it one

ありふれてるRomance

もっとRealをあげるさ No loser

 

大吾「船着場は刑務所の裏手や!」

「船さえ奪えれば…」

大吾「警備が厳重すぎる。刑務所の裏側を捜索しよう!」

 

迷わないで 辿り着いたら

夢を語ってあげるよ Blow your mind

見えはじめたAction

殻を破ってこのまま Ride on time

 

康二「おい!この山の向こうに、なんかでっかい建物が見えたぞ!」

正門「ここには住人がおるんか!」

佐野「ご馳走が待ってる!」

 

熱くもっと感じさせて

これじゃ我慢ができない Go bonkers

わかっているよ Nasty

だけどそこまで知りたい Step on it

 

大西「南国の人って優しいイメージ!」

長尾「でも…いいんかな…ほんまに行って」

恭平「大丈夫やって!大吾くんの弟も探さなあかんし!」

 

細かいこと気にしてないで

心の中見つめてみろ

走り続けよう

止まらないで 止まらないで

止まらないで So up for grabs

 

 

康二「おい…なんやあの高い壁は…」

大西「ここの住人が作ったんか…?まるでもうひとつの刑務所や…」

大吾「隙間から中が見えるぞ!」

 

ボロボロの服を着て働いている島の民

 

康二「なんやあのみんなの絶望した顔…無理やり働かされてるみたいやな…」

大吾「塀の中も外も地獄…その通りみたいやな」

康二「おいあれ見ろ!あそこにおるの…看守長ちゃうか…?」

 

島の民の真ん中から看守長登場

 

室「ここは俺の城。俺の楽園。草木が一本に至るまで、自由に生きることなど許されない!」

 

 

11.島の儀式

>大西「俺たちは一丸なって島での生活を乗り越えた」

康二「そして、大吾の弟を探す俺たちは、そびえたつ高い壁に辿り着いた」

大吾「そこで俺たちが見たものは…あまりにも非常な現実だった」

 

(♫BRAVE SOUL)

BRAVE! SOUL! BRAVE!SOUL!

 

angel対devilかい?光と陰は表裏一体 Yeah

迷いはない一切合切 絡み合う宿命は愛

Let's fight!

答えさえないdungeon 上限突破思考tension

楽しまなきゃ損々 no no no no rule

溢れ出す怒号 What's up! Where do we go?

heaven or hell? c'mon looser!

 

古から受け継がれた魂 oh

引き継げ BRAVE SOUL!

 

オマエには負けないオレが取るてっぺん
wow oh oh きっと
オマエに勝つ前に己自身に勝て
wow oh oh
over red zone, O-over red zone
前人未到へのnavigate
over red zone, O-over red zone
湧き出すpowerを越えてく
don't think, feel!

 

まだまだ終わらない

 

オマエには負けないオレが取るてっぺん
wow oh oh きっと
オマエに勝つ前に己自身に勝て
wow oh oh
over red zone, O-over red zone
前人未到へのnavigate
over red zone, O-over red zone
湧き出すpowerを越えてく
don't think, feel!

 

 

刑務所で採掘した石を島の民に磨かせて、

黒曜石で富を得ていた看守長。

 

大西「これがここの刑務所の秘密か…」

大吾「くそっ…この島の王様気取りかよ!」

康二「この中に斗亜がおる。なんとしても探し出すぞ!」

 

小島「こんなところにおったんか!大変や!ケントがおらんくなった!!」

康二「ケントが…?!!」

正門「あいつ…気弱になって様子がおかしかったから…」

大吾「みんなで探すぞ!!!」

 

 

あちこちでケントを呼びかけ、みんなで島中を探す

 

康二「ケント!!!!………そんな訳ないよな…大丈夫やんな…?ケントに限って、そんなこと絶対ない…」

 

汗だくで探し回る康二兄ちゃん

 

 

 

12.南の島に雪は降る

>

長尾「はーぁ。なんかもう…疲れた。僕、知ってるねん。本当はもう日本に帰られへんってこと。

星、綺麗やなあ。僕の住んでた北国も綺麗やったけど、ここも負けてないな。

………雪? 雪や!!!兄ちゃーーん!!雪が降った!!南の島なのに、雪が降った!!!!

…もう。肝心なときにおらんねんから。ほんま…ダメな兄ちゃんやなぁ。

海の中に街が見える!!そうか!!ここは故郷の北国やったんや!!!な〜んや!!

……お母さん?そんなところにおったん?でも、なんか寒そう。今そっちに行って、温めてあげるからね」

 

切なそうな顔で海の中へ入り、入水自決

 

 

 

康二「ケントーーーー!!!!ケントどこ行ったんやーー!!兄ちゃんここやぞーー!!!おいケント返事しろ!!!ケント!!!」

 

必死で探す康二の近くに、霧に隠れた人影が見える

 

康二「ケント……??…こんなところにおったんか。兄ちゃん探したぞ!!兄ちゃんから離れるなって言ったやろ? ほらケント、みんなのとこ戻ろっ?」

 

何度身体をゆすっても起き上がらないケント

 

康二「(ケントの手を取る)こんなに冷たくなって…怖かったやろ。寒かったやろ。兄ちゃんとこおいで。」

 

ケントを自分の方に引き寄せる康二

 

康二「ケントみんなのとこ戻ろう?みんなケントのこと待ってるぞ?……なあ、雪見に行くんやろ?日本に帰って、ケントと、兄ちゃんと、母さんと3人で雪見に行くって約束したやんか。ケント約束は?

ごめんな……こんな兄ちゃんで…ごめん」

 

 

今江「なんでこんな事になんねん…」

恭平「もうたくさんや…俺らこれからどうなるねん…」

 

康二「こいつが弱かったんや。こいつの心が、弱かったんや」

 

小島「何言ってんねんケントは…!」

康二「だから!!ケントが死んだんはケント自身の責任やって言うてんねん。だからみんながくよくよすんなよ。落ち込むなって!前向いて行こうぜ!

……みんな、生きてこの島出たいんやろ?」

 

 

ケントの足首からバンダナをほどき、

握りしめたままケントが好きだった歌を歌う康二

 

(康二)ポケットに今日の日の痛みをねじこむ

(ケント)do dance get dance 道端で 踊れば

(康二・ケント)It's Fun Fun Fun

 

十字架のように持ち上げられるケント

 

恭平「ケント……ケント!!!!!」

 

 

康二「ケント……兄ちゃん、守ってあげることできんかった。こんなダメな兄ちゃんで…ごめん…」

 

 

 

◉毎回毎回涙なしでは見られなかったこのシーン。ケントが言う「肝心なときにおらんねんから…ダメな兄ちゃんやな…」はいつも胸に刺さります。

でもそれは絶対に本心じゃなくて。兄ちゃんのことは大好きだけど、それよりも不安の方が勝ってしまった。楽になりたかった。

そんなケントを見つけた康二兄ちゃん。

頭をよぎるのはケントと最後に話した「約束」。

いつもいつも綺麗な涙を一筋流す康二兄ちゃん。

弟が死んだあとも、みんなが不安にならないように、心配かけないように、気丈に振る舞って。

もうケントの気持ちも康二兄ちゃんの気持ちも、両方しんどい。だけどいちばん好きなシーン。

余談ですが、「み〜んなケントのこと待ってるぞ?」の「み〜んな」が大好きでした。

 

 

 

 

 

13.島の人々との遭遇

>

小島「ここが壁の入口や!」

恭平「ケントは死んじゃうし、食料も尽きたし…こんなんやったら刑務所の方がマシやったわ」

正門「何言うてんねん恭平!」

恭平「ここには近づくなって言われてるし、勝手にこんなことしたら康二くんたちが…」

正門「このままやと水も食料もない!…やるしかないやろ」

佐野「バレたらやばいって…もう!」

 

壁の入口に入る4人

 

 

ーーーーーーーーー

 

 14.団結

>夜中に一人で立ってる大吾

 

大西「大吾?どうしたんや、こんな夜中に」

大吾「なんでもない」

大西「大吾の顔、なんでもないって顔ちゃうぞ」

大吾「俺、自分のことで頭がいっぱいで何も見えてなかった。…脱獄なんてせぇへんかったら。向井に責任を感じさせてへんかったら。もうちょっと気を配ってれば…!!防げたんかもしれん」

大西「ケントのことか。仕方がないよ、こんな状況やねんから。誰のせいとか、あのときこうしてたら…とか、大吾ひとりが背負いこむことじゃない」

大吾「流星…お前ほんまええ奴やな」

大西「ありがとう」

 

 

大吾「明日みんなが目覚めたら、刑務所の裏手にあるドックを目指せ。今からひとりで刑務所に忍び込む。」

大西「大吾?何言うてるんや?そんなんできるわけ…」

止めようとする大西のお腹を殴る大吾

 

大吾「すまん流星…。俺の弟だけが救われる。それじゃあかんねん…」

 

うずくまる大西を見つけた康二

康二「おい流星どうした!何があった?」

大西「大吾が!あいつひとりで…!」

 

 

 

ーーーーーーーーー

 

島の民に捕まった正門、恭平、小島、佐野

 

 

小島「待ってくれ!俺たちに敵意はない」

正門「話しても分かってくれなさそうやな…」

 

「仕方ない…やるぞ!!!」

 

島の民を殴りかかろうとするけど

槍で避けられ、あっという間に追い詰められる

 

隙を見て逃げ出す佐野

 

小島「降参や!降参!」

 

シュンを連れてくる島の民

「こいつらが食料を盗もうとした!」

 

道枝「お前…!!ここには近づくなって言ったやろ!」

恭平「ごめん……でももうどうしようもなかってん…」

道枝「お前らが悪い奴らじゃないのは分かってる!」

岡崎「だがもしこのことが看守長の耳に入ったら…」

道枝「仕方ない…捕らえろ!」

 

 

ーーーーーーーーー

 

康二「おい!大吾を追うぞ!あいつ自分を見失ってる」

 

「おう!」

 

大吾のいる刑務所に向かおうとする康二たち

 

佐野「大変や〜!!!!小島たちが…島の奴らに捕まった!」

康二「くっそ…こんなときに!!!」

今江「助けに行こう!!!」

 

すぐに走って向かおうとする今江と大橋

 

康二「待て!喧嘩腰に行ってもさらなる争いを生むだけや」

大橋「じゃあどうすんねん!」

康二「……流星。お前が行ってくれへんか。島の奴らと話し合って、あいつらと大吾の弟を救ってくれ!」

大西「できんのかな…俺なんかに」

康二「お前にしかできひんねん!!俺たちは大吾を追う。行くぞ!」

 

 

ーーーーーーーーー

 

刑務所に忍び込んだ大吾

 

大吾「武器庫の鍵は手に入れた…これで奴らと闘える」

 

 

ーーーーーーーーー

 

島の民に殺されそうになっている小島、正門、恭平

 

大西「待ってくれ!!!こいつらがやったことは謝る。追い詰められてて、仕方がなかったんや!」

 

 

ーーーーーーーーー

 

 

室「いい度胸だ。1人で乗り込んでくるとは」

大吾「悪いけど引き下がるつもりはない。俺はみんなを自由にする!」

室「なめられたもんだ…やれ!」

 

看守に囲まれる大吾の手には小型爆弾が握られている

 

大吾「動くな!!!お前らごとこの刑務所を爆破する!」

 

 

ーーーーーーーーー

 

 

大西「話し合いたいんや!」

岡崎「島の外から来たやつなど信じられるか」

大西「俺たちがいがみ合ってても仕方がない!…ほんまの敵はもっと他におるんちゃうか。今、俺たちの仲間が刑務所に乗り込んでる。ここに住んでる斗亜の兄貴も一緒に!」

 

斗亜「えっ……?」

 

大西「仲間を助けるために、自由を勝ち取るために、俺たちも早くそこへ向かわんと!!!」

 

 

ーーーーーーーーー

 

 

大吾「お前らごとこの刑務所を爆破する!」

室「怯むな!捕らえろ。」

 

近寄る看守に向かって爆弾を投げようとしたとき

 

康二「今や!!!!」

 

看守を蹴り飛ばす康二たち

 

 

ーーーーーーーーー

 

 

道枝「刑務所の奴らが返り討ちにあったらどうする?!そうなったら…俺らにまで危害が及ぶかもしれん!俺はみんなを守らなあかんねん!」

 

 

ーーーーーーーーー

 

 

大吾を思い切り殴る康二

 

康二「大吾…こんなことして誰が喜ぶ!独りよがりもいい加減にしろ!!!」

大吾「お前らは逃げろ!……明日の朝には決着つけたる」

 

 

ーーーーーーーーー

 

 

大西「俺は仲間を信じる。お前らはこれからどうするつもりや?ずっとあいつらに虐げられて暮らすんか?それがみんなを守ることになるんか?!」

 

 

ーーーーーーーーー

 

 

康二「そうやって自分を犠牲にして…そのあと俺たちはどんな気持ちで生きていけば良い?!」

大吾「お前の弟を救えなかった俺は…どういう気持ちで生きていけば良い?!!」

 

 

ーーーーーーーーー

 

 

大西「とにかく俺たちを解放してくれ!君たちの自由も勝ち取ってみせる!仲間たちと一緒に!!!」

 

 

ーーーーーーーーー

 

 

康二「そんなもんは俺と…俺たちみんなで背負えばいい。ひとりで背負いこむなよ!ひとりで辛い思いしたって、悲しみしか生まれへん。ケントがそうやったやろ!!」

 

 

ーーーーーーーーー

 

 

道枝「どうしてそんなに自信が持てる!?仲間を信じられる!?」

 

大西「そんなん俺にも分からん!ただ…」

 

 

ーーーーーーーーー

 

 

康二「みんなで分かち合おうぜ!喜びも……悲しみも!!」

大吾「ほんまにそれでええんか?」

 

 

ーーーーーーーーー

 

 

大西「そうやって信じあえるのが」

 

 

ーーーーーーーーー

 

 

康二「そうやって気持ちをわかち合えるのが」

 

 

ーーーーーーーーー

 

 

大西「仲間ってもんやろ!!!!!」

康二「仲間ってもんやろ!!!!!」

 

 

ーーーーーーーーー

 

 

道枝「彼らに協力する!!!」

 

 

ーーーーーーーーー

 

 

大吾「ありがとう……一緒に立ち向かおう…自由を勝ち取るために!!」

 

 

(♫SHINE ON)

nanana nanana…
nanana nanana…

夜空に光る星を見て 見果てぬ夢語った日々も
傷だらけの心の奥 照らしていた希望が
間違って 彷徨って 道踏みはずして
強がって 前を向いた あの日

この手で SHINE ON 切り開く
愛と 平和 ときめきを
僕らは SHINE ON どこまでも
争うよりも手を取り合って 生きてく SHINE ON

nanana nanana…
nanana nanana…

 

 

 

「いくぞー!!!!!!!!!!」

「っしゃあ!!!!!!!」

 

 

少年たちの力強い掛け声とともに

刑務所との最後の戦いが始まる

 

 

・あ!UFO!で看守を騙し逃げる康二

・壁に沿って進み看守と手が触れる大吾

・吉岡川北のボクシング

 

 

 

室「総員に告ぐ!!どうやらネズミどもが動き出したようだ。奴らをひとり残さず……叩きのめせ!!!」

 

 

・地下に逃げ込む(エスカレーター)大橋今江康二

・正門による二小節のギターソロ

 

 

 

遂に看守に囲まれる少年たち

 

康二「くそっ…囲まれたぞ…!!」

 

必死で看守と闘う康二たちを助けるように加わる大西、正門、小島、恭平

 

康二「流星……!!!遅かったやんけ!」

大西「あぁ…!!」

康二「さぁ…ここからどうする…!」

 

 

リチャ神様が出てくる

リチャ「お困りのようですね…それ!」

 

看守に雷が落ち、一気に有利になる少年たち

 

「ありがとう、神様!!!」

 

 

ようやく看守長にパンチが当たる康二

 

室「………くそっ……どけ!!!」

 

「よっしゃ!看守長逃げてったぞ!」

 

 

 

道枝「みんな!!!」

斗亜「にいちゃん!!!!」

 

大吾「斗亜!!!」

 

走り寄ってくる斗亜を抱きしめる大吾

 

斗亜「にいちゃん、僕、寂しかったけど我慢したよ。いつかまた会えるって信じてたから」

大吾「そっか…偉いな……これからはずっと一緒やぞ!」

 

康二「大吾!!!………大事にしろよ」

 

 

 

道枝「さあ、船は用意してある!」

康二「よし…あともう少しや!いくぞ!」

 

 

船に向かうために階段を登る

背後から銃を持った看守長が登場

 

 

室「どいつもこいつも大人をなめるな…生きてこの島から出られると思うなよ……」

 

鳴り響く銃声に驚いて振り向く少年たち

 

銃を向けているのに気がつく大吾

 

室「西畑!!!!!お前だ…お前のせいで…!!!」

 

必死で斗亜を守ろうとする大吾

自分が身代わりになろうとする斗亜

 

そんな2人を強く押し、自ら銃弾に当たりにいったのは…

 

 

 

大吾「流星!!!!!!!!!!!

 

 

室「邪魔しやがって…」

 

もう一度銃を向ける看守長

 

康二「おい…もうやめろって…!」

藤原「看守長!やめてください!!」

 

銃を奪われ、笑いながら去る看守長

 

 

 

撃たれた大西を連れてくる大吾

 

大吾「おい!流星!!!!」

 

大西「ふたりとも無事か…?」

大吾「あぁ…無理すんな!」

大西「良かったぁ…みんなは俺にとって…初めての仲間やから…」

 

力尽きる大西

 

大吾「流星…??おい流星!!!起きろよ!!!起きろって流星!!!みんなでここ出るんやろ?出るって言ったやん!!なあ…起きろって…りゅうせい!!!!!!ゔぁぁあああ!!!!!!!」

 

藤原「すぐに救護班を!!」

 

 

大西を抱きしめて嗚咽する大吾と

何も言えず、苦しそうにその場にうずくまる康二

 

 

 

15.ランブル

 

(♫あいつのぶんも生きる)
あいつが死んだ朝
夜明けはいつものように
やってくる
東の野の果てに
あいつが死んだ朝
朝日はいつものように
たちのぼる
けやきの木の向こう
だけどあいつのいない夜明け
だけどあいつのいない朝日
だけどあいつのいない空
何かが足りない
何かが足りない
何かが足りない

 

 

藤原「看守長。貴方を連行する。」

室「はっ…お前に何の権限がある」

藤原「私は貴方の不正を調べにきた調査官だ。証拠なら山ほど揃った。」

室「……クソ野郎が」

藤原「貴方は王でもなんでもない。これからは塀の中で、一生この罪を償うんだ。連行しろ!」

 

看守に捕らえられ、連行されら看守長

 

室「離せ!!!!ここは俺の城だ。必ず戻ってくるからな!!!……世の中には醜く汚いものが蔓延ってる。信念を貫くには、悪をも飲み込まなければならないときがある」

 

ひとりで歩いていく看守長

 

藤原「もう少し早く手を打っていれば…あんな悲劇は起きなかった。みんな本当にすまなかった。」

 

 

 

16.出所

>大吾「こうして、看守長はこの島を去った。俺たちは大きな闘いに勝った!!!でも…ケントと流星。失ったものははるかに大きかった。

そして数ヶ月後、俺たちが自由になる日がやってきた」

 

今江のアロハシャツを「だっさ!」っていじり倒す康二(かわいい)

 

藤原「整列!!本日をもって、全員の刑期を満了とする!」

 

「「よっしゃ〜〜〜〜!!!!」」

 

 

道枝「みんな!みんながおらんと寂しくなるな」

 

 

扉の向こうから声が聞こえてくる

「やめろって!」「離せや!」

 

 

康二「お?新入りか〜??」

 

 

(♫僕に聞くのかい?)

なぜここに来たのか この僕に聞くのかい

答えは簡単さ あの空が青いから

 

 

大吾「はいこれ!」

 

大西がつけていた日記を差し出す大吾

 

岡崎「なんやこれ」

大吾「読んでみろ。ここでの毎日が書かれてる。」

岡崎「こんなもんいらんわ!」

康二「いいから読んでみろ!最初はみんなそうや。でも仲間ができて変わっていく。」

岡崎「仲間なんかおらんわ!」

大吾「いつか分かる日が来る!お前にも。」

 

 

 

藤原「よし!そろそろ時間や!」

道枝「みんな……気つけてな!俺たちもいつか、お前たちのいる世界に遊びに行く」

斗亜「ほんと!?僕、待ってる!」

 

 

 藤原「もうここには戻ってくるんちゃうぞ!」

康二「いや、また会いにくる。それまであのブランコの丘で待っといてくれ。流星と……ケントと一緒に!」

恭平「ケント…寂しがらへんかな…」

 

(♫君にこの歌を)

さよならとお別れのあいさつを言うかわり
君にこの歌を僕はおくりたい
君の苦しみ知りながら
君の悲しみ知りながら
何も出来ない僕なのね

 

元気でとお別れのあいさつをいうかわり
君にこの歌を僕はおくりたい

 

君はこの歌をいつもうたってくれ
君はこの歌をうたいつづけてくれ
君はうたいつつあるきはじめてくれ
君がうたう時 君がうたう時 僕も共に歌う

 

君は顔あげて今日も進んでくれ
君は涙ふき明日にむかってくれ

君は風の中強くはしってくれ
君は空見上げ 君は空見上げ

さあ手を振ってくれ

 

 

「じゃあな!」「またな!」

別れの言葉を交わし、日本に戻る準備をするみんな

 

 

 

◉「君はこの歌を」の前に恭平が「ケント寂しくないかなぁ…」ってつぶやいてて、それを見た康二兄ちゃんは恭平のもとに駆け寄って頭を撫でながら力強く見つめあってて。そのあとケントのバンダナを恭平の手首に巻いてあげる康二兄ちゃん。

ケントが弱っているのに最初に気づいたのは恭平。側で元気づけたのも恭平。それを分かってるからこそ、大事な大事な弟の形見を恭平に託したのかな、と思いました。

 

 

17.ブランコ

>ブランコの丘にやってくる大吾と康二

大吾「流星!」

 

ブランコを押してあげる大吾

 

大吾「悪いけど俺らは行く。でも寂しがるんちゃうぞ!また会いにくる。」

康二「ケント聞こえてるか!兄ちゃんまた迎えに来るから、それまで流星にちゃんと面倒みてもらえよ!」

 

 

ケント「兄ちゃん!僕は大丈夫やから」

 

 

ケントの声が聞こえたように微笑む康二

 

 

大吾「よし。じゃあ行こか」

康二「あぁ。」

 

 

ブランコの丘を後にする2人

 

 

 

 

 

ブランコの丘に遊びに来る大西

いつもは使えなかったブランコに飛び乗り、楽しそうな幸せそうな笑顔で漕いでいる姿があった。

 

 

 

 

-end-